2026.07.01 カテゴリ:Webマーケティング

2026年4月、東京スカイツリー®公式Webサイトおよびコーポレートサイトがリニューアル公開されました。
・東京スカイツリー®公式サイト
・コーポレートサイト
・総合職採用サイト
本プロジェクトは、約1年にわたり進行した大規模なWebリニューアルプロジェクトです。
アビリブでは、企画提案から要件定義、UI/UX設計、デザイン、開発、公開まで一貫して担当させていただきました。
今回は、そのプロジェクトの裏側について少しご紹介したいと思います。
東京スカイツリー®は、年間を通じて国内外から多くの観光客が訪れる日本を代表するランドマークです。
一方で、近年は訪日外国人旅行者の急増により、観光施設に求められるWebサイトの役割も大きく変化しています。
今回のリニューアルでは、
・海外ユーザーの利便性向上
・チケット購入導線の改善
・多言語対応の強化
・コンテンツ整理による情報探索性向上
・運用効率の改善
などが大きなテーマとして掲げられていました。
私たちも提案段階から、
「単なるデザインリニューアルではなく、来場意欲を高める体験設計が必要」
と考えていました。
提案にあたり、クライアントから共有いただいたこれまでのアクセスデータを分析しました。
年間を通じて非常に多くのアクセスがあり、日本国内だけでなくアメリカ、台湾、インド、オーストラリアなど
世界各国から利用されていることが分かりました。
しかし分析を進めると、
海外ユーザーの一部では、
・ページ閲覧数が少ない
・回遊性が低い
・必要な情報へたどり着きにくい可能性がある
という傾向も見えてきました。
つまり、
「世界中からアクセスは集まっている」だけでは不十分で、
「訪問者が迷わず情報を取得し、チケット購入へ進めるか」が重要だったのです。
今回、私たちが特に重視したのは机上の分析だけではありません。
東京スカイツリー様にもご協力いただきながら、海外旅行者視点でのUI/UX調査を実施しました。


調査には弊社サービスのabi-Surveyを利用し、
実際に施設を訪れる外国人旅行者が、
・どんな情報を探しているのか
・どこで迷うのか
・チケット購入時に何を気にしているのか
・来場前に何を知りたいのか
を整理し、設計へ反映していきました。
Webサイトは作り手目線で設計すると失敗します。
特に観光施設は、国籍も文化も異なるユーザーが利用します。
だからこそ、
「利用者は何を見たいのか」を徹底的に考えることが重要でした。

*一部グラフィックはAIにて生成しています
今回の提案資料の中で、私たちは一つのコンセプトを掲げました。
「インバウンドユーザーへの最適化を果たし、東京スカイツリーに登ってみたくなるWebサイトを作る。」
観光施設のWebサイトは単なる情報提供サイトではありません。
”施設の魅力を伝え” ”期待感を醸成し” ”行きたい気持ちを高める”
その役割があります。
そのため、
・天望デッキや天望回廊から見える圧倒的な景色
・季節ごとのイベント
・昼と夜で異なる体験価値
そうした魅力が自然に伝わるような情報設計とビジュアル設計を心掛けました。

*一部グラフィックはAIにて生成しています
大型プロジェクトでは、
制作会社が作る
クライアントが確認する
という関係だけでは成功しません。
今回も公開までの間、週次での定例ミーティングを継続しながら、
・情報設計
・デザイン
・多言語対応
・CMS運用
・公開準備
などを一つひとつ議論しながら進めていきました。
時には意見が分かれることもあります。
しかし、その議論こそが良いサイトを生み出します。
東京スカイツリー様の現場知見と、私たちアビリブの観光Web制作ノウハウを掛け合わせながら、最適解を探し続けました。
無事にリニューアル公開を迎えることができましたが、本当のスタートはここからです。
Webサイトは公開がゴールではありません。
アクセス状況を分析し、
ユーザー行動を把握し、
改善を繰り返していくことで成果が高まります。
特に観光業界では、
・インバウンド市場の変化
・検索行動の変化
・SNSの影響
・AI時代の情報取得行動
など環境が大きく変わり続けています。
公開後の運用フェーズを通じて、東京スカイツリー様と共にさらなる改善を続けていく必要があります。






今回のプロジェクトを通じて改めて感じたのは、
「観光施設のWebサイトは、施設体験の入口である」
ということです。
実際に現地へ行く前から体験は始まっています。
だからこそ、Webサイトには情報提供以上の価値が求められます。
日本を代表するランドマークである東京スカイツリー®のプロジェクトに携わらせていただいたことに感謝するとともに、
今後も観光・宿泊業界のデジタル活用を通じて、より良い体験づくりに貢献していきたいと思います。