2012.06.19 CATEGORY:コラム
週刊観光経済新聞にて、弊社社長の的場が「インターネット徹底集客」と題したコラムを掲載しています。
今回のテーマは「ロングステイプランの活用法」である。
最近見かけることが多くなった24時間滞在プランや30時間滞在プラン等で、15時チェックイン、10時チェックアウトの基本滞在時間よりも長く滞在できるようにしたプランのことである。
ロングステイプランが流行っている背景には二つの理由がある。
一つは「実需」である。カップル、ご夫婦やファミリーを中心に「滞在先でのんびりしたい」「荷物を預けたまま観光し、最後に温泉に入って帰路につきたい」等の旅行パターンが増加してきたことに対応するためである。
ビジネスホテルでは、夜行バスの待ち時間までをターゲットにしたロングステイプランを売り出している施設もある。
もう一点は、高単価の宿泊プランを組みやすいという施設側の理由がある。高単価プランの造成が必須であることを再三述べてきたが、その中でも有効な手法がこのロングステイプランである。
なぜなら原価をほとんどかけずに宿泊単価を上乗せできるからである。
アーリーインとレイトアウトの定価分を上乗せすれば立派な高単価商品ができあがる。
このロングステイプランを利用したいくつかの具体的なプランとその期待効果を簡単に紹介したい。
①「朝寝坊プラン」・・・朝食をブランチにする特典等で、旅館の朝食は早いという不満を解消できる。
②「1泊3食プラン」・・・施設滞在時間を延ばし、付帯売上の上昇につなげることができる。
③「アーリーインで荷物預かりプラン」・・・例えば海辺の施設では、着替えやシャワーを使用できることを差別化要素として訴求することができる。
このように一口にロングステイプランと言っても切り口や顧客価値は多様である。
アーリーインやレイトアウトそれぞれに具体的な価値を付加して提案することが重要である。
上手く提案できれば、集客、収益性、顧客満足度の向上に大いに威力を発揮するプランとなる。
お客様とどんな価値の組み合わせが効果が高いのか、工夫を凝らして実践して欲しい。
(株式会社アビリティコンサルタント 的場弘明)
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