2024.08.30 CATEGORY:コラム
1年の中の繁忙期の夏が終わろうとしているので、来年も見据えて振り返りをしておきたい。まずは何といっても今年の夏も暑かった。東京では毎日のように熱中症アラートが発令され、夏休みというのに公園で遊ぶ子供が少ないという現象が起きている。では、子供たちはどこにいるのかというと、屋内遊び場やプール(プールも屋内プール)が盛況のようだ。
宿泊施設を見てみても、プールや屋内キッズパークを有している施設は非常に好調であった。また、数値的統計が出ているわけではないが、全国の予約状況を見ていると、高原エリアの予約状況が堅調だったように思う。例年であれば、夏といえば海辺の宿から埋まり、お盆を過ぎてクラゲが出るあたりから山のリゾートへという傾向であったが、どうにも近年の動きは異なっているように感じる。
特に今年は南海トラフ地震の注意情報も発令されたこともあり、海水浴場でもガランとしてしまったエリアもあった。
このように考えると、来年の夏も酷暑が解消するわけではないと思われるので、「涼」というワードが集客効果を生むことが予想される。特に高原エリアを中心に朝晩でも涼しい(30度を切るともはや涼しい部類)をアピールすることは重要になってくると想定される。最近では千葉県の銚子などは涼しいPRで注目を集めている。また、温泉で有名な草津温泉も標高1200メートルに位置し、夏でも涼しいため、「夏でも涼しい日本一の草津温泉」などといったPRを打てば、また違った集客ヒットになるであろう。
わがエリアは涼しくもないという場合は、前述のプール施設PR(プール施設も大型施設に限られてしまうが)や屋内でもお子さまが楽しめる仕掛け、あるいは周辺エリアで「涼」を感じたり、お子さまを安全に遊ばせられるスポットなども有効であると想定される。
時代と共に消費者ニーズは移り変わるので、仮にこの夏が不調であったというのであれば、仮説を立てて来年は違う作戦を実行してみることが大事ではないかと思う。
(株式会社アビリブ・株式会社プライムコンセプト 内藤英賢)
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