2022.06.20 CATEGORY:コラム
2022年夏の予約状況について、分かっている範囲での概況を述べたいと思う。毎度であるが、お手元にカレンダーを用意して確認してもらいたい。
今年の傾向として言えることは、予約が早いという点である。これは昨年(21年)や一昨年(20年)とは全く異なる傾向である。両年とも新型コロナに振り回された年であったため、予約状況を見てもようやく脱した印象を受ける。新型コロナがまん延する前の19年に近しい動きなので、同日対比などで比較する場合は19年対比で見ることをお勧めする。
さて、そのような中であるが、今年のピーク日は8月11日(木)~14日(日)になると予想される。海辺のリゾート地を中心に同日程の動きが非常によいので、この4日間は売り上げの最大化を狙うべきなので、単価設定には注意を払っていただきたい。
次いで、の動きが今年はまだ見えていないが、8月10日(水)や8月15日(月)、16日(火)といった周辺日の動きが比較的堅調である。
全体論として、かなり幅広く夏休み広域にわたって動いてきているので、夏休み全体に注視する必要が出てきている。お客さまは非常によく見ていて、とある旅館で1日だけ周辺日程より安く設定してしまったところ、その日程だけ明らかに予約状況が良くなっていた。この夏はレベニューコントロールという意味では腕の見せ所となるであろう。
もう1点、注意しなくてはならないのが、今年のGWは過去最大の人手不足問題に悩まされた宿が多かったという点である。売れば満室にできたという状況にも関わらず、売り止めにせざるを得ないという状況が全国で発生した。そしてこの人手不足問題は、一朝一夕で解決できる問題ではないので、夏にも確実に起きる問題である。したがって、この夏の販売面においては、売り上げ最大化を図るのみならず、オペレーション効率の最大化を図ることも求められる。
ようやく新型コロナに苦しめられ続けた日々を脱する兆しが見えた時点で、また新たな課題が立ちはだかることになりそうであるが、課題がある時こそ、それを乗り越える知恵と工夫が生まれる時なので、前向きに取り組んでいただきたい。
(アビリブ・プライムコンセプト取締役 内藤英賢)
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