2014.08.11 CATEGORY:コラム
弊社社長の的場による、週刊観光経済新聞のコラム。
リスティング広告について連載中。
PPC広告では目標指標を設定したい。
費用対効果を測定することで、広告の効果を数値で把握できることを解説。
今回はPPC広告の目的と目標設定について解説する。
PPC広告に出稿する理由は施設毎に様々であろう。
自社サイトからの予約を増やしたい、新規の顧客を増やしたい、あるいは新規開業やリニューアルオープンにあたり、知名度を上げたい、など。
また、ヤフーやグーグル検索結果の上位に表示されないため、PPC広告を出稿するという場合もあるであろう。
既に解説したように、SEO対策で検索結果上位を狙うためには、時間と経験が必要であり、また、必ず上位表示できるとは限らない。
PPC広告ならば短時間で広告掲載欄の上位に広告を表示することが可能である。
これらの広告出稿の目的により、キーワード、広告文の内容や構成、あるいは広告の種類が変わってくるので、最初に押さえておきたいポイントである。
次に、PPC広告の目標設定を行う。
広告の成果としては、広告経由の予約完了数や問合せ件数などを、コンバージョンとして設定する。
このコンバージョン1件あたりに費やした広告コスト、つまり獲得単価(CPA:コスト パー アクイジション)を目標とする場合が多い。
1組の予約に許容される広告コストは施設毎に異なっているので、各施設でよく検討されたい。
次の目標指標は広告の費用対効果である。
この費用対効果をROAS(リターン オン アドバタイジング スペンド)と呼び、PPCで獲得した売上額÷広告費用×100で算出する。
広告コスト1円あたりの売上額となる。
獲得単価と費用対効果の指標を確認することにより、どのキャンペーンや広告グループが顧客獲得や売上に貢献しているかを把握することができる。
なお、広告を見た後での電話による予約、広告を見たデバイスと異なるデバイスからの予約、広告をクリックした後のクッキー有効期間後の予約、あるいは新規予約後にリピータとして予約した場合の売上など、PPCの管理画面から広告によるコンバージョンとして測れない成果もあることにも留意していただきたい。
(株式会社アビリティコンサルタント・株式会社プライムコンセプト 的場弘明)
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