2019.08.01 CATEGORY:コラム
いよいよ夏本番を迎える時期であるが、今号ではオペレーションコストについて考えてみたい。
どこの施設でも聞こえてくるのは人手不足の声であり、その解決の一助としても考察したいトピックである。
夏場は既存のスタッフ人員では足りず、派遣やパートアルバイトを投入し、それでもなお足りないという施設もあるかと思う。
その結果、満室化できず、夏の売り上げを最大化できないケースもある。
まず要因として挙げられるのは料飲部門である。
調理や料飲スタッフや仲居さん不足で夕食がフルで提供できないという声は多く、その場合は、やはり1泊朝食や素泊まりを積極的に売るべきだと思う。
ここで気を付けるべきは、すでにそこまでは実施している施設も多いと思うが、1泊朝食や素泊まりをただ単に出して終わってしまっていないかという点である。
まずは価格という点において、1泊2食とは異なり、市内のビジネスホテルなどもその場合は競合してくるので、その価格比較が必要である。
次に、近隣に飲食店があるなどのPRがきちんとなされているかも大事である。
地方の温泉街になると、夕食を提供している所はきちんとあるのかなどについて、お客さまが知りたいと思うのは当然のことである。
続いて、予約のオペレーションコストという意味においては、以前にも提唱したプランの簡素化などは繁忙期だけでもやるべきである。
人手が足りない上に、複雑な複数のプランから予約が入ると、より混乱の元となるので、お客さま満足度を下げない程度に整理整頓が必要である。
また、オンラインカード決済の活用も以前から提唱しているが、予約の出入りを最小限にとどめるためにも必要だと思われる。
さらに各論であるが、和室になると布団敷きのオペレーションコストが問題となるが、こちらも例えば、「布団敷きセルフプラン」や「布団敷き最初からしていますプラン」などで明記することで、オペレーションコストを削減している施設もある。
この夏をよく観察しながら、次の繁忙期または来年の夏に向けて、オペレーションコストを改善できるものを見つけてみてほしい。
(アビリブ・プライムコンセプト取締役 内藤英賢)
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