2019.11.08 CATEGORY:コラム
今号では、恒例の2019年度の年末年始の動向について述べたい。
例年より少し早い時期での見解のため、まだ動きが読みにくい部分もあるが、現段階で傾向値が出ている部分を中心に見ていきたい。
今年度の年末年始は始まりが12月28日(土)で、終わりが1月5日(日)となる予想で、近年の中では、最も日並びが良いと思われる。
細かな日単位で見ると、例年通り31日の需要が突出している。続いて1日の予約状況も良く、やはりこの2日間は非常に高需要となっている。
すでに31日のみが満室近い施設も多いと思うが、その場合は以前にも述べたが、「31日を軸とした連泊プラン」の導入をぜひ検討いただきたい。
端的に言えば、31日を宿泊するには前後を絡めた連泊でしか取れないように設計するのである。
チェックインアウトのコスト、清掃コストなど、ただでさえ人員不足となりがちな年末年始のオペレーションの負荷を下げることも可能である。
続いて、顕著なのは1月4日(土)の低需要である。
これは想定済みだと思われるが、それでもまだレートが高い傾向にあるので、徹底した稼働優先施策を取るべき日である。
また、1月5日(日)の週について特需エリア以外は、需要が皆無なので、休館設定などをお勧めする。
高需要でいうと、12月30日(月)、1月2日(木)も動きが良いので、31日、1日の次に埋まっていくと想定される。
近年の傾向で、1月3日(金)は低需要を見越して、設定レートを低めにする施設が増えているが、今年は日並びが良いため、予約状況が良い施設が多い。
判断が難しいところであるが、例年よりは少し強気の設定にしても良いであろう。
そして、現段階で判断が難しいのが28日(土)、29日(日)の2日間である。
年末の高需要日と捉えて高単価設定の施設も多いが、ほぼ予約が入っていない施設も多い。
9日間の大型連休と捉えると、GWやお盆で見られた「山なり需要」の動きが見て取れる。
したがって、28、29日の動向には注意してほしく、特に28日はいったん、稼働優先施策をとってみてもよいかと思う。
毎年、傾向が変わる年末年始なので、予約状況と周囲を定点観測しつつ売り上げ最大化を目指してほしい。
(アビリブ・プライムコンセプト取締役 内藤英賢)
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