2020.08.29 CATEGORY:コラム
Go toトラベルの開始から約一ヶ月が経過し、徐々にその傾向が明らかになりつつあるので、今号ではその傾向を紹介したい。統計データを取得した訳ではないので、その点はご容赦頂きたい。
傾向①旅館&リゾートホテルの方がホテル(いわゆる宿泊特化型)よりも圧倒的に予約数が良い。これは、Go to前から見られた傾向であるが、Go toにより一層顕著になっている。このことからGo toのホテルへの影響はかなり限定的に留まっていると思われる。特に5大都市では依然として稼働率が非常に厳しく、出張需要が本格化しない限りは回復が難しい状況となっている。
傾向②旅館リゾートの中でも、明暗が分かれてきており、特に高級旅館&リゾートが好調に推移している。これは消費者心理として、せっかく35%OFFになるのだから、憧れの宿に泊まりたいというニーズが増えてきていると想定される。
傾向③露天風呂付客室の稼働が全国で非常に良い。②と同じニーズだと推測されるが、加えて感染リスクを下げるために、部屋で温泉が楽しめる露天風呂付客室のニーズが高まっていると予想される。
傾向④中価格帯の宿でも、宿泊者数の絶対数が減っているものの、高単価プランを選ぶお客様の割合が通常よりも多くなっている。したがって、少ない宿泊者数で、売上をカバーしていくためにも高付加価値&高単価商品の造成は必須だと言える。
傾向⑤旅行の催行人数単位が減少している。団体やグループでの旅行が減り、ひとり旅等が増えている。
以上が、全国的に見られた顕著な傾向である。この傾向を受けて自施設でできることを最大限実施して、Go toトラベルの恩恵を享受すべきである。考えてみれば、団体旅行の減少に伴う個人型旅行へのシフトや人数よりも単価アップを狙う高付加価値宿への移行や、一人旅の増加など、コロナ前からあった傾向が、一層先鋭的に表れているとも言える。したがって、これらのことは中期的にも大事な取り組みであるので、今回のキャンペーンを機に一気呵成に取り組む契機にしてもよいかもしれない。
(アビリブ・プライムコンセプト取締役 内藤英賢)
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