2023.09.15 CATEGORY:コラム
4年ぶりに何の制限もなく、ようやく新型コロナの呪縛から逃れた夏となった。しかしながら、コロナそのものは消えたわけではなく、感染によるスタッフの離脱が昨年同様に発生した夏となってしまった。
さて、今年の夏のポイントは3点ある。まずは予約の波の激しさである。本コラムでも6月ごろに触れたが、6月までは先行の予約状況が良く、単価を上げて過去最高の売り上げを狙えるようなムードであった。
それが、7月に入った途端に予約スピードが鈍化し、停滞ムードに陥った。例年であれば、梅雨明けと共に夏休みの予約が勢いづくのであるが、そこまでの勢いはなく、結局、7月後半は不振に終わった宿が多かった。
また、そのままの流れで8月前半も振るわずに推移して、8月全体の動きも危ぶまれるような状態であったが、8月に突入した後の予約は増加をし、結果として何とか形になったという宿が多かった印象である。
一方でピーク期間と予測していた8月10~20日の期間は、当初予定通り好調に推移した。(台風7号の影響で、8月14、15日は多くのキャンセルが出てしまったが)今年の夏の動きが特別だったのかは来年また検証が必要であるが、そのような流れであったということを記録しておくことは大事である。
そして次のポイントは、やはり人手不足である。冒頭に記載した新型コロナによる離脱もあるが、やはり抜本的に人手不足であることが原因なので、こればかりは中期的に取り組まざるを得ない課題となっている。夏休みではあるが、休館や販売制限がかかっている宿が多数あり、持続可能な運営のためには致し方ない措置となっていた。
最後のポイントは、「デフレマインドは依然として」という点である。これまで旅行支援も手伝ってか、比較的高単価の宿や客室の売れ行きが好調であったが、この夏は低単価の宿や客室の売れ行きが好調であった。夏は家族連れが増えるため、ここ数カ月で圧迫された家計を考えると、少しでも予算を抑えて旅行しようという意識になるのは想像に難くない。しかし、それでは再び「安売り日本」に逆戻りしてしまうので、安易な値下げに逃げるのではなく、何かできることはないかと知恵を絞り続けてほしい。
何ともモヤモヤとした夏の動向であったが、事実は事実として記録しておき、次の打つべき手の材料にしてほしい。
(アビリブ・プライムコンセプト取締役 内藤英賢)
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