2019.07.26 CATEGORY:コラム
前号ではお盆時期を中心とした夏の需要予測を実施した。
今号では、それ以外に、夏休み期間で売り上げアップが望めること、やっておくべきことを点検事項と称して見ていきたいと思う。
まずは、「ターゲットの選定」である。
夏休み期間ということもあり、多くの施設でファミリー層が圧倒的な顧客層になるかと思うが、ファミリー層にうまく自施設の魅力がPRできているかの点検が必要である。
また、逆にファミリーに向いていない宿であれば、その点をPRすることも大事である。
例えば、お子さま受け入れをしていない大人のための宿を自認しているのであれば、お子さま受け入れをしていないことをPRポイントに据えて、静かにゆっくりと過ごせることが魅力化できる。
ご夫婦やカップルで夏休みをそのように過ごしたい方は少なからずいるので、その層をターゲットにした商品や見せ方がきちんとできているか等は重要な点検項目である。
続いて、「客室タイプ別の稼働率分析」である。こちらはできれば夏休みの過去分と今年の先行予約の両データを参照することをお勧めする。
レベニューマネジメントにおいて一律で料金コントロールをしている施設も多いであろうが、結果的に、ファミリー層に強い和室の稼働率が非常によかったが、洋室の稼働率が奮わなかった等のケースはよく見られるパターンである。
本年もそのような傾向が確認できるのであれば、「和室のレートを上げる」「洋室の販促策を実施する」等の対策が可能になる。
第3に、こちらは昨年でもお伝えした「オペレーション効率化との連動」である。
代表的なもので、料理プランを絞ることで、調理場と料飲の負荷を軽減する。
キャッシュレス化を進めることで、予約や会計業務の負荷を軽減することなどを挙げたが、本年でも再検討してほしい。
最後に、「付帯売り上げの対策」である。
多くの宿泊者がいるということは、それだけ付帯売り上げを上げるチャンスにもなるということなので、売店の商品ラインアップや夕食時のドリンクのオペレーション確認、WEBでのオプション商品の販売等に漏れがないかを今一度見直しをしてほしい。
最も売り上げが望める夏において最大の効果が発揮できるように、準備を万全にしてほしい。
(株式会社アビリブ・株式会社プライムコンセプト 内藤英賢)
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