2018.12.20 CATEGORY:コラム
弊社コンサルタントの内藤による週刊観光経済新聞のコラム。
FITが増えると海外ゲストに選ばれる地域とそうでない地域の明暗がはっきり分かれ、選ばれる地域はその土地の独創性が強く出ているのが特徴である。団体旅行から旅行の目的が大きく変わった今を転換期と捉え、その場所でしか食べられない物や体験できないことは何かを追求し、磨き上げていってほしい。

海外ゲストは増加の一途をたどっている。
かつ、いわゆるFITという個人旅行者が増えている。
いわば日本の観光業界におけるグローバリゼーションが加速度的に進んでいる状況である。
FITが増えると何が起きるかというと、
以前にも述べたが海外ゲスト(国内客も)に選ばれる地域とそうでない地域の明暗がはっきりと分かれる。
では、その違いは何かというと、選ばれている地域は、景色、文化、食べ物など
総じてその土地の独自性が強く出ている地域となっている。
したがって、選ばれる地域、施設になるためには、地域の独自色を出すことに注力することが大事となる。
他の地域で成功した景色、文化、食べ物を輸入しても駄目なのである。
「グローバリゼーション(国際化)が進むほど、ローカリゼーション(地域化)が必要となる」といわれるゆえんである。
考えてみれば、至極当然のことで、その土地、その時にしか見ることのできない景色や
その時にしか食べることのできない料理であるから、旅行者はわざわざそこに足を運んで
お金を払ってでも体験をしたいと思うのである。
日本の旅館では、団体旅行が主流であった頃の影響もあり、独自色を打ち出すことが苦手な傾向にある。
団体旅行の目的が宴会などの親睦を深める意味合いの方が大きく、平等性の高い画一的な部屋と一度に大量の料理を提供する宴会料理スタイルの方が理にかなっていたためである。
団体旅行が華やかなりしころはそれで構わなかったが、今では、旅行の目的が大きく変わったので、その方法が通用しなくなってきている。
ぜひ、転換期と捉えて、その土地、その時でしか見られないものや食べられなものは何かを追求していってみてほしい。
意外とこんなものが?と思うコンテンツが、旅行者にとっては他では得難い体験だったりする。
例えば、お作りでマグロやイカやタコといった通り一遍のメニューではなく地元でしか取れない地魚を出してみるとか、
山宿なのでいっそ海鮮お造りをやめて、新鮮な野菜のお造りを出してみるなど、お客さまを喜ばせてやろうという発想になれば
アイデアはたくさん出てくるはずである。
そうこうしていると、明らかにお客さまの評判がよいものが出てくるので、それを磨き上げていけば、よいと思う。
( アビリティコンサルタント・プライムコンセプト 取締役 内藤英賢 )

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