2017.04.19 CATEGORY:コラム
弊社コンサルタントの内藤による週刊観光経済新聞のコラム。
ゴールデンウイークの動きの概況について。
地域差や施設差はあるが、概ね全国のエリアで同じような動きをしている部分について述べている。
また、日ごとの傾向についても言及しているので、今の予約状況と周辺の状況を見ながら料金設定を再確認し、今後の追い込みの参考にしてほしい。
2017年GWの動きが各地で出揃ってきたので、今号ではその概況について述べたい。
お手元にカレンダーを用意しながら、確認してもらいたい。
今年のGWは日並びで比べられる年が直近になく、強いて挙げれば2015年と似通っている。
(4月に連休がなく、5月に5連休があった年)このような日並びは当然ながら、4月の需要が弱くなり、5月の需要が高くなる。
GW期間を4月29日~5月7日と設定し、細かな日単位で見ると、やはり3日と4日の需要が突出している。
続いて5日も高需要で推移しており、この3日間の需要が非常に高い。
これ以外の日については年末年始の予測でも述べた「エリアにおいて全ての施設が満室になる訳ではないが、一部の施設が満室になる需要の日」と言えるかと思われる。したがって、年末同様ここは予約担当者の腕の見せ所となる。
きちんとコントロールすれば、RevPARが最大化する日である。
需要については、4月29日と5月6日が同じような需要で推移しているが、6日は特に要注意である。
6日は帰宅日にあたり(Uターンのピークも6日と予測される)、8日から仕事と考えると、7日は家でゆっくりしようというのが大勢の顧客心理であろう。そのような中で6日を3日~5日と同じ「GW特別料金」で、設定をしている施設も見受けられ、今の予約状況と周辺の状況を見ながら今一度、再確認をして欲しい。
4月29日は6日ほどに料金を高く設定している施設は少ないので、順調に予約を伸ばしている施設も多く見受けられる。
最大の注意ポイントは4月30日~5月2日である。
世間では今年のGWは5月1、2日を休めば最大9連休と宣伝されている節もあるが、実態は1日2日に休みを取らないことが多く、また学校も休みではない為、低需要となると思われる。
ここは一旦、稼働優先施策をとりつつ、注意深く予約状況を見て欲しい。
また、出張需要もほぼない為、ビジネスホテルなどは一層の注意が必要である。
もちろん地域差、施設差はあるが、概ね全国のエリアで同じような動きをしている部分を記載したので、今後の追い込みの参考にしてもらえれば幸いである。
(株式会社アビリティコンサルタント・株式会社プライムコンセプト 内藤英賢)
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