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【第277回】WEBマーケティング インターネット徹底集客（人材不足と採用マーケティング①）

2022.02.25 CATEGORY：コラム

【第277回】WEBマーケティング インターネット徹底集客（人材不足と採用マーケティング①）

「年末年始が人手不足で、満室化に至らず、売り上げの最大化をすることができなかった」。年明けから、このような声を例年になく多く聞いた。数年前から宿泊業界における人手不足は深刻であったが、コロナ禍でさらに深刻化してしまった印象である。観光業界からの人材流出や外国人スタッフの減少など、さまざまな要因が考えられるが、いずれも一朝一夕で解決する類の問題ではない。

また、人口動態の統計から見ても、労働生産人口（日本では主に15歳から65歳未満を指す）は確実に減少の方向に向かっている。したがって、今後の宿泊業界において人手不足の問題を前提として考えておく必要がある。その上で、どのように対応していくかが問われる時代となる。

解決策として、まずはオペレーションの見直しは絶対となる。本件については、過去にも述べてきたので、深く考察することは割愛するが、代表的なところだと、アフターコロナにおいて宴会需要は確実に先細ることを見越して、宴会場の個人お食事処化を実施、または計画する旅館が増えている。部屋食を主流としてやってきた旅館も、仲居さんの人員不足につき、レストラン食化を迫られている。

また、宿泊特化型ホテルを中心に自動チェックイン機を導入する施設も増えている。これらに関しては、政府もさまざまな形で補助を出して後押しをしてくれているので、最大限活用すべきだろう。

とはいえ、生産性の向上でカバーできる範囲にも限界がある。やはり、根本的には採用活動を強化する必要がある。

不思議なことではあるのだが、売り上げ＝集客となると、とても熱心にきちんとマーケティングの考え方を導入して取り組まれている施設が多いのだが、こと採用活動になるとなおざりになっているケースが少なくない。少し視点を変えて見てみると、採用＝求職者の集客なので、ここにおいてもマーケティングの考え方を持って臨まねばならないのである。

次号において、具体的な手法や考え方について考察していきたいが、今一度、自施設の採用活動をマーケティング視点から見直してみてほしい。

（アビリブ・プライムコンセプト取締役　内藤英賢）

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