2023.08.21 CATEGORY:Webマーケティング
WEBマーケティング事業部の杉山です。
GA4のデータは、他のアカウントにも共有することができます。
GA4へのアクセス権限を他アカウント(他者)にも付与することで、
・ウェブサイトのアクセス状況を複数人で確認
・ウェブサイトの改善余地のある箇所を特定
・広告流入成果を確認
・GA4における設定追加
などを行うことできるようになるため、
効率のよいサイト運営を行うことが可能になります。
GA4アクセス権限付与は、以下の手順で進めることができます。
【1】共有相手のGoogleアカウント情報を入手する
まずは権限を付与する相手のGoogleアカウント情報を聞きましょう。
相手がGoogleアカウントをお持ちでない場合は、まずGoogleアカウントの取得をお願いしてください。
【2】権限付与操作
[権限付与 画面操作1]
GA4の「管理者権限」をお持ちのアカウントでGoogleアナリティクスにログインします。
通常、GA4設定を開設したGoogleアカウントが、
GA4アカウント設定の全権限、つまりアカウントの「管理者権限」を持っている状態です。
「管理者権限」を持つユーザーであれば、
GA4データを他のユーザー(Googleアカウント)に共有する操作を行うことができます。
[権限付与 画面操作2]
アナリティクス画面左下の歯車、「管理」をクリックします
[権限付与 画面操作3]
「アカウントのアクセス管理」をクリックします。
[権限付与 画面操作4]
アカウントのアクセス管理 画面右上の「+」から「ユーザーを追加」を選択します
[権限付与 画面操作5]
役割とデータ制限の追加 画面において
1.共有したい相手のgoogleアカウント(メールアドレス)を記入
2.相手に付与する役割(権限)を設定※権限の種類については後述
3.「追加」をクリック
[権限付与 画面操作6]
設定が完了すると、以下の画面に移動します。
以上で完了です。
共有した相手のgoogleアカウント上にてGA4のデータを表示することができます。
後述しますが、アカウント全体の権限ではなく、プロパティの権限でよい例のように
一部のプロパティのデータを共有する場合は、
「プロパティのアクセス管理」から権限を付与します。
アカウント全体のデータを共有する際と、途中まで手順は同じです。
【1】共有相手のGoogleアカウント情報を入手する
【2】権限付与操作
[権限付与 画面操作1] アカウントまたは該当プロパティの「管理者権限」をお持ちのアカウントでGoogleアナリティクスにログイン
[権限付与 画面操作2] アナリティクス画面、左下の歯車「管理」をクリック
[権限付与 画面操作3] ①権限を付与したいプロパティが選択されている状態を確認し、②「プロパティのアクセス管理」をクリック
[権限付与 画面操作4]
プロパティのアクセス管理 画面右上の「+」から「ユーザーを追加」を選択します
[権限付与 画面操作5]
「役割とデータ制限の追加」画面において
1.共有したい相手のgoogleアカウント(メールアドレス)を記入
2.相手に付与する役割(権限)を設定 ※権限の種類については後述
3.「追加」をクリック
[権限付与 画面操作6] 設定完了
「役割とデータ制限の追加」画面において設定できる役割(権限)はいくつかあります。
共有相手に、必要な分だけの役割(権限)を設定してください。
・管理者
アナリティクスのすべてを管理できる権限です。ユーザーの管理(ユーザーの追加および削除、役割およびデータ制限の割り当て)を行うことができます。アカウントまたはプロパティでこの役割を持つすべてのユーザー(自分自身を含む)に完全な権限を付与できます。
「編集者」役割の権限が含まれます。
(以前の「ユーザー管理権限」に代わるものです)
・編集者
プロパティ単位の設定をすべて管理できる権限です。ユーザーを管理することはできません。
「アナリスト」役割の権限が含まれます。
(「編集権限」の新しい名称です)
・マーケティング担当者
オーディエンス、コンバージョン、アトリビューション モデル、イベント、計測期間を作成、編集、削除できます。
「アナリスト」役割の権限が含まれます。
・アナリスト
特定のプロパティ アセットを作成、編集、削除できます。共有アセットの共同編集を行うことができます。
「閲覧者」役割の権限が含まれます。
(「共同編集権限」の新しい名称です)
プロパティ アセットにはデータ探索ツールなどがあります。
・閲覧者
設定とデータの表示、レポートに表示するデータの変更(比較の追加、セカンダリ ディメンションの追加など)、管理画面または API を介した共有アセットの表示が可能です。この権限で共有アセットを共同編集することはできません。「閲覧者」役割を持つユーザーは、たとえば共有したデータ探索を参照することはできますが、編集はできません。
(「表示と分析権限」の新しい名称です)
・なし
ユーザーにこのリソースの役割が割り当てられていません。別のリソースの役割が割り当てられている可能性があります。
引用:アナリティクスヘルプ [GA4]アクセス権とデータ制限の管理
https://support.google.com/analytics/answer/9305587?hl=ja
GA4のアカウント構成は
アカウント>プロパティ>データストリーム となっています。
つまり、アカウントの中にプロパティがあり、プロパティの中にデータストリームが存在します。
そのため、
アカウントレベルで閲覧権限を持っているユーザーは、アカウント内にあるプロパティデータすべてが閲覧できます。
プロパティレベルで閲覧権限を持っているユーザーは、権限を持っているプロパティ内のデータのみ、閲覧できます。
状況により、アカウントレベルの権限にすべきか、プロパティレベルの権限にすべきか使い分けましょう。
例として、GA4アカウントが以下のような構造になっていたとします。
プロパティA:コーポレートサイトに関するデータを記録
プロパティB:採用サイトに関するデータを記録
であるとして、異なる会社にそれぞれのサイト・アプリの運用依頼している場合。
・コーポレートサイト制作会社は、採用サイトのアクセス状況を見る必要はない
・採用サイト制作会社は、コーポレートサイトのアクセス状況を見る必要はない
という状況になっていたとしたら、
・コーポレートサイト運用会社には コーポレートサイトのデータを収集しているプロパティAのみの権限を与える
・採用サイト運用会社には、採用サイトのデータを収集しているプロパティBのみの権限を与える
・自社の広報(サイト運営チーム)は、プロパティA プロパティBどちらのデータも見る必要があるので
アカウントレベルでアクセス権限を与える
という対応が考えられます。
適切な階層(アカウントorプロパティ)の、
必要な分だけ、権限の種類を付与するようにしましょう。
・広告運用会社が変わった
・社内担当者が変更になった
・ウェブサイト制作会社が変わった
など、関係する会社が変更になることも多いとおもいます。
GA4のデータを共有する必要がなくなったときには、必ずアクセス権を削除しましょう。
データを共有したままにしておくと、サイトのCVデータなどの機密情報も
共有を受けている相手は継続して閲覧できてしまいます。
どういった形で自社の重要情報が露出してしまうかわかりません。
不要なアカウントへの共有がないか、定期的にチェックすることをおすすめします。
管理画面より[アカウントのアクセス管理]または[プロパティのアクセス管理]画面を開き、
権限を削除したいユーザーアカウントを選択、「アクセス権を削除」から削除しましょう。
GA4アクセス権限付与は、運用さえしっかりできればあらゆるデータを共有できて、とても便利・効果的です。
GA4アカウントを適切に運用し、データを活用して改善をすすめましょう。
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