2024.09.27 CATEGORY:Webマーケティング
Webマーケティング事業部の長川です。
GW・お盆などの長期休暇が終わり、繁忙期から通常営業へシフトする施設も多いのではないでしょうか。
繁忙期の集客に向けた施策も大切ですが、年間を通して収益アップにつながる施策も必要です。
実は繫忙期でなくても、子連れファミリー層向けにアプローチすることで収益が上がるホテル運営ができます。
この記事では、子連れのファミリー層に快適に宿泊してもらえるサービスに取り組んでいる「キッズフレンドリーホテル」についてご紹介します。
また、自社のホテル・旅館で取り組むことのできる施策やサービス提供についても合わせてご紹介します。
この先、子連れファミリー層の稼働が高くなる年末年始も控えています。
子連れファミリー層に喜ばれるサービスについて検討している際の参考にしてみてください。
キッズフレンドリーホテルとは、子連れファミリー層に喜ばれるサービスが充実してるホテルのことを指します。
しかし、子どもを対象にしたサービスが充実したホテルだけが、キッズフレンドリーホテルではありません。
滞在中に子どもから目を離すことなく育児に励む親や同伴する祖父母など家族みんなが快適に宿泊できることが、キッズフレンドリーホテルであるポイントとなってきます。
キッズフレンドリーホテルのターゲットである子連れファミリー層はGWや夏休み、年末年始期間に稼働が高くなります。
ですが、家族で旅行を検討する時期は限定的ではありません。
子どもや家族の誕生日や進級卒業祝い、家族内のイベント時などといった目的で宿泊されることも考えられます。
家族旅行は繁忙期以外にも、不定期に起きることからキッズフレンドリーホテルに対する施策は閑散期含めた対策を加味していると言えるでしょう。
このパートでは家族子連れ旅行の市場調査から、実際にどんなサービスを求めているのかキッズフレンドリーホテルのターゲット層のリアルなニーズをご紹介いたします。
キッズフレンドリーホテルでの宿泊を検討してるユーザーが検索するとみられる「子連れ ホテル」「子連れ 旅行」「家族旅行」でのトレンド推移を見ていきましょう。
※Googleトレンドより
コロナ禍においては、検索ボリュームは落ち着いた傾向に見られました。
しかし、2022年3月ごろから検索ボリュームは増加しておりコロナ前の推移を上回っています。
直近2年間の傾向として、10月から12月にかけて検索ボリュームの下降が見られ、年明け1月から徐々に検索ボリュームの増加しています。
6月から7月の夏休み前に検索ボリュームのピークを迎えています。
子連れ旅行=夏休みである認知が強いようです。
検索ボリュームが増え続けており、旅行市場において家族子連れ旅行への注目や需要は今後も伸びると推測されます。
子連れファミリーが旅行に行くとき、どんな目的で旅行に訪れどんなことを宿泊施設に求めているのでしょうか。リアルなニーズをご紹介いたします。
1.家族旅行の目的
出典:「共働き子育て層の家族旅行について調査!計画時期や重視していること、予算など詳しく解説」(株式会社マイナビ)
URL:https://cm-marketinglab.mynavi.jp/column/research_familytrip/
家族旅行の目的では「親子の思い出作り」が62.1%で最多、次いで「子どもを楽しませるため」が61.5%となり、子どもがメインとなる旅行を検討していることが分かります。
子育て層の女性の場合「親自身がリフレッシュするため」「美味しいものを食べるため」「非日常を感じるため」の回答が男性よりも高い結果となりました。
働きながら子育てする親にとって、自分自身も日々の家事や仕事から解放されてリフレッシュできる旅行を求めているようです。
2.家族旅行へ行く時期
出典:「共働き子育て層の家族旅行について調査!計画時期や重視していること、予算など詳しく解説」(株式会社マイナビ)
URL:https://cm-marketinglab.mynavi.jp/column/research_familytrip/
家族旅行へ行く時期は「年末年始」が29.7%で最多の結果に。
次いで「8月(お盆以外)」24.7%、「お盆休み」22.4%、「GW」21.5%となりました。
共働き層にとって、家族の休みを合わせて取りやすい大型連休の時期に旅行を計画していることが分かります。
3.家族旅行の計画を立てる際に一番重点を置くこと
出典:「共働き子育て層の家族旅行について調査!計画時期や重視していること、予算など詳しく解説」(株式会社マイナビ)
URL:https://cm-marketinglab.mynavi.jp/column/research_familytrip/
家族旅行の計画を立てるのに一番重要視している点については「観光スポット」が41.2%で最多となりました。
また2位は「宿泊先」20.3%となり、子どもと一緒に泊まりやすい宿泊先をこだわって選んでいる方が比較的多いようです。
4.家族旅行の計画を立てる時期
出典:「共働き子育て層の家族旅行について調査!計画時期や重視していること、予算など詳しく解説」(株式会社マイナビ)
URL:https://cm-marketinglab.mynavi.jp/column/research_familytrip/
家族旅行を検討し始める時期については「2か月前」くらいから計画を立てている方が多いようです。
各要素を深堀りしてみると、
・旅行の2か月前…【行先】【宿泊先】【予算】の検討を始める
・旅行の1か月前…に具体的な【日程】を決め始める
・旅行の1か月前~2~3週間前…【観光スポット】や【食事】を決め始める
・旅行の1週間前…【持ち物の準備・買い出し】を行う
という流れが見えてきました。
5.ホテル選びに求めてるもの
出典:「ホテル選びについての意識調査」(株式会社Fancrew)
URL:https://www.fancrew.co.jp/news/research/2311hotelchoice.html
ホテル選びの決め手になるサービスでは、1番は「バイキング」次いで「浴場・温泉の貸し切りサービス」「レイトチェックアウト」という結果になりました。
バイキングのように子どもの年齢や発育に応じ自由に選べるサービスの重要性があるようです。
ここまで紹介しました内容をまとめてみると、
・家族子連れ旅行の目的は「親子の思い出作り」「子どもを楽しませるため」が多く、子育て層は自分自身がリフレッシュできることも期待している
・旅行時期は、1. 年末年始 2.お盆休暇 3..GWの順に多い
・旅行計画時期は、2か月前に「行き先」「宿泊先」「予算」を検討→1ヶ月前に「日程」→1か月前~2週間前「観光スポット」「食事」→1週間前「荷物の準備」という流れ
・ホテル選びの決め手では1番は「バイキング」、ついで「浴場・温泉の貸し切りサービス」「レイトチェックアウト」を重要視
のようなことが分かりました。
需要が高まってきている家族子連れ旅行のニーズに対応するためにはどんなポイントを押さえたらいいのか、旅行計画時期では宿泊プランの計画へ生かすなどぜひ参考にしてください。
上記では家族子連れ旅行の需要調査や、子育て層のリアルなニーズ・ホテル選びの決め手などご紹介いたしました。
ここでは、宿泊施設が子連れファミリー層にできるサービスの紹介をします。
子連れファミリー層といっても「○○歳以下」などすべての子どもの年齢を対象にしたサービスの提供は幅広く、誤解を招く可能性があります。
乳幼児から小学生など大まかな年齢ごとのサービスと、子どもの年齢関係なく喜ばれるサービスをお伝えします。
「子どもの年齢関係なく訴求できるサービス」
・キッズスペース・託児所
・子ども用のアメニティ
・館内施設・アクティビティ
・お部屋で夕食
・館内のお食事処に個室あり
・露天風呂つき客室がある
・赤ちゃん歓迎
・子ども用プールがある
・アクセスが最寄りから徒歩5分圏内
・館内にコンビニがある
「乳幼児向け訴求できるサービス」
・ベビー用品の貸し出し
・授乳室がエントランスにある
「小学生くらい向け訴求できるサービス」
・体験型アクティビティー
乳幼児から小学生など大まかな年齢ごとのサービスと、子どもの年齢関係なく喜ばれるサービスをお伝えいたしました。
サービスを提供していても宿泊施設の魅力として訴求できていなければ集客には繋がりません。
子連れファミリー層を増やしていくためにはどんな施策をしたらいいのか?
ここからご紹介いたします。
サービスを生かした集客のための施策として、子連れファミリー層向けのプランを作成するのもおすすめです。
・添い寝プラン
・ベビーベッド貸し出し
・アーリーチェックイン、レイトチェックアウト可能
プランだけでなく、宿泊プラン検索時の日付や人数の選択で乳幼児の人数を選べたり、添い寝の有無を回答できるなどさらに子連れファミリー層の宿泊予約がしやすいサービスを提供している宿泊施設もあります。
家族子連れ旅行の需要が高まるなかで専用ページを持つ施設様はあまり多くない印象です。
子連れファミリー層が喜ぶページとしては色々な訴求方法があります。
・施設設備や施設の立地環境を生かした体験型アクティビティのご紹介
・家族子連れ層向けの客室・温泉のご紹介
・施設がしている家族子連れ向けサービス全般をご紹介
などページでの宿泊施設のウリの訴求方法は幅広く考えられます。
ここまで 子連れファミリーに喜ばれるキッズフレンドリーホテルについて、家族子連れ層が宿泊施設に求めるリアルなニーズから実際に子連れファミリー層を増やすための自社のホテル・旅館で取り組むことのできる施策やサービス提供についてご紹介しました。
子連れファミリー層のニーズとしては、大きくまとめると利用する際に子どもの年齢関係なく自由に選べること。
バイキングや、プライベート空間を確保できる広い客室・温泉など周りを気にせずに親子で宿泊を満喫できる施設が人気なようです。
サービス提供のために施設設備の大きな変更は難しいと思いますが、今回ご紹介したように子連れファミリー層へ訴求できるサービスは多岐に渡ります。
まずは、施設が持つ設備や立地環境など子連れファミリー層のニーズとマッチしたサービス提供の訴求から始めることをおすすめいたします。
子連れファミリー層に快適に宿泊してもらえるキッズフレンドリーホテルは、繁忙期だけでなく閑散期など年間を通して収益アップにつながります。
また、子連れファミリー層の需要が高くなる年末年始も控えていますのでぜひ参考にしてください!
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